再生プラスチックパレット用「グロメット」の共同開発

クライアント情報

J&T環境株式会社様

従来品と比較し約50%軽量化できた!
再生プラスチックパレット用「グロメット」の共同開発

2015年より再生プラスチックパレットの配合設計、物性基礎試験を共同で行い、添加剤開発、グロメットの試作を提案するなど開発業務に携わり2017年に上市いたしました。

会社名J&T環境株式会社
URLhttps://www.jt-kankyo.co.jp
会社概要▼総合資源化リサイクル事業
・産業廃棄物処理事業
・一般廃棄物処理受託事業
・環境計量証明事業

▼総合物流事業
・ 産業廃棄物収集運搬事業
・一般廃棄物収集運搬事業
・一般貨物運送事業

クライントの課題

  • 新規事業としてパレットの成形を検討しており、部材の供給先を探していた。
  • 本パレットは100%再生材での作製が要求されていた。
  • 滑り止め機能を付加させるため樹脂硬度に制約があった。
  • コストにも制限がありターゲット価格での開発が求められた。

課題に対する弊社の取り組み

  • 当社はグループ会社が再生ペレットを製造しており、再生材の知見や取引が多いことから再生エラストマーの供給先を適宜選択しサンプルを取り寄せ成形テストを行った。
  • 樹脂硬度を調整するため樹脂ブレンドの配合試験を繰り返した。
  • 再生エラストマーの価格交渉を行った。

結果

  • 100%再生材で滑り止め機能を満足するグロメットが開発できた。
  • コストもターゲット価格内で収めることができた。
  • 2017年に全て採用され、現在は年間40万枚のパレットへ部材供給しています。

まとめ

本開発にあたり、J&T環境様はグループ会社の株主という経緯で当社へ共同開発の依頼があった。

グロメットの要求性能として、①100%再生材使用、②硬度75、③黒、黄色の2色とのことで再生エラスマーの黒と透明で硬度75のものを探したが、スペックに合うものが見付からなかった。

そこで、硬度95と硬度45のエラスマーをブレンドすることで課題解決にあたった。

また、再生エラストマーの成形においては、サイクル時間の短縮が課題であったが、金型構造や添加剤を使用することで時間短縮を実現した。

今後も、再生材の知見と成形ノウハウを活かし、コスト競争力のある商品開発を進めていきたい。

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